川越市旭町三丁目 信綱會

 
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松平信綱公にまつわるエピソード

 

Episode 14 実験をして判断する(その2)

 

 

 

 自分自身を実験に使ったこともあります。家光が食事中に、羹(あつもの:吸い物)の味が変なことに気づき、信綱に味見をさせました。たしかにおかしかったようです。

「腐ったものを料理したのでしょうか」

と、信綱が言うと、

「料理人の落ち度である。」

と、家光は断言しました。

 翌日、家光から料理人をどう処分したかを問われた信綱は、

「昨日の羹(あつもの)につきましてはまことに無念でありました。もし毒気でもあってはと思い、あれから今まで湯水も飲まずからだに何が起こるかを待っておりました。ですが何も起こらず、これからして料理人たちが何かを企んだということではないと思われます。」

 この報告によって、料理人たちは重く罰せられることを免れました。