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松平信綱公にまつわるエピソード
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Episode
03 秀忠の小姓となり太刀を守る
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長四郎はまず秀忠の小姓として採用されました。
ある夜、秀忠が大奥へわたったとき、長四郎は太刀を持って廊下の途中まで供をし、暗い一角で控えるうちについ居眠りをしてしまいました。やがて大奥から出てきた秀忠は、起こすのも気の毒と思ったのだろうか、黙って太刀を取って中奥に戻っていきました。
この時、長四郎が目を覚まし、何者かに次期将軍の太刀を奪われたと思い、太刀を取った者の背に組みついていきました。
組みつかれた秀忠は、「なんと奇特な子であるか」と感じ入り、
「その心を一生忘れるでないぞ。」とほめてくれたのでした。
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