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松平信綱公にまつわるエピソード
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Episode
02 養子縁組を願い出る
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まだ長四郎と名乗っていた信綱は、八歳の時、叔父で長沢松平家に養子入りしていた松平正綱の邸に赴き、願い事があると言い出しました。
「私は徳川家の身内ではない代官の子に生まれたことを口惜しく思っています。恐れながら松平の姓を下さいまして、養子にしては下さいませんか」
正綱が理由を問うと、
「大河内の本名のままでは、お上の御近習となる夢は叶いがたいでしょう。養子にしていただけるならお上の御座近くに御奉公することもできようかと思い、かくは申しあげたのです。」
こうして長四郎は松平家の養子となったのです。
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